玉野 勢三 乾漆彫刻展 〜愛と慈しみの世界を求めて〜 |
十五歳の春、彫刻を志し日吉ヶ丘高校彫刻科に入学して五十年の歳月が過ぎました。 尊敬する師、先輩、善き友人や知人と出会い、そして私の作品を理解し愛して下さる方々に 支えられ励まされて、この道を歩んでこれたように思います。 また四人の子供に恵まれ、その成長と生活の中から作品が生まれました。 テラコッタ、ブロンズ、乾漆と様々な素材で表現して参りましたが、近年は乾漆を中心に制作に取り組んでいます。 乾漆での制作は、初めから終わりまで自分の手元で納得のいくように取り組めるので苦労はしますがとても楽しい時を過ごす事が出来ます。 最近は顔料を混ぜて色漆を作り、乾漆そのままの素材感に色彩を加えることで静物や風景と云ったモチーフにも取り組んでいます。 今回の個展では「風のそよぎ」を意識した作品を多く発表致しました。 古代の人々は「風のそよぎ」や「水の流れ」「光のきらめき」など自然の息吹と云える世界に 「神」を見出し「魂」を感じて生きていました。 母と子、幼子、命の象徴としての果実と風にそよぐ布の揺らめきを通して、そうした世界が表現出来れば・・・とチャレンジ致しました。 これからも心の通う暖かな世界が表現できますよう、一層制作に精進致します。 皆様のご指導ご支援を心よりお願い申し上げます。 玉野 勢三 |
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令和元年 2019年 11月28日 大阪日日新聞 | |
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