玉野勢三

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第8回日本・済州神話交流展 ~神話の記憶を辿る~

済州島 文芸会館
2019年10月26日~31日

「神話の記憶を辿る」をテーマに、日本と済州の神話美術交流展が始まり、今回で8回目の展示会となります。その間、日本と済州島で交互に展示会が開かれ、お互いの交流を深めてまいりました。「神話の記憶を辿る」と云う言葉には、とても深い意味と示唆があるように思います。
 私の個人的な考えですが、「神話」と云う世界の根本には「自然」や「生命」への「畏怖」と「感謝」或いは「祈り」の「こころ」があると思います。 そして、その「こころ」は時代や風土、民族を越えて普遍的なものであり、芸術の出発点とも云える人間の感性が生み出す世界だと思います。 日本と済州は同じ島国であり、火山島であり海流の影響を強く受ける事でも多くの類似点があります。
 近年、日本では地震や大雨、台風や夏の猛暑など「災害」と云う言葉が毎日のようにニュースになります。 改めて「神話」の世界から学ぶべき事が多くあるように思います。そして私達の交流が益々深まり、日本と韓国の友好の絆が強くなる事を願ってやみません。
最後になりましたが、今回の展示会を開催するにあたってご尽力下さいました関係者の方々に心から御礼を申し上げます。